奥三河のディープ「花祭」

おまつり

「とーーほーへー てーほーへ」

「てーほとーへー とーほーへ」

(※音量注意)

 

布川の花祭 16

 

超お久しぶりですね。

どーも、ホボハチの歯医者(の卵)の方です。
とうとうiPhone8デビューしちゃいました。

“花祭”って?

いきなりですが
今回ピックアップするのは
愛知県の奥三河地方にのこるディープカルチャー
そう、「花祭」!!!

 

……ってなんなんじゃそりゃ
だと思います。

解説させていただきますと、

名古屋からはるか東の
愛知県と岐阜長野静岡との県境にある”奥三河地方”という山深き地方で
700年以上にわたり継承されており、国指定重要無形民俗文化財にも指定されているほど価値の高い信仰などに関する神事芸能で………

 

………

 

長い。

前置きが長い。

 

情報化社会といわれて十数年。
こんな冗長にやっていては誰にも読んでもらえません。

ということで、まとめます。

三行でまとめますと

  • 「眠い、寒い、煙い」の三拍子!(祭側も公認)
  • オニで盛り上がる
  • 顔に味噌塗られる

 

どうでしょう!

これでイメージつかめたのではないでしょうか!

 

 

……ん?
余計にわからない?

 

そうですね、、、

ではもっと視覚的に示してみます。

 

 

 

 


※画像はイメージです

 

 

……過酷ッ!

 

ところがどっこい
実際に行ってみるとこれが結構楽しいんです。

 

さっそく行ってみる

まず奥三河地方(東栄、設楽、豊根)に向かいましょう。

公共交通機関なら豊橋経由からの秘境・飯田線の旅になりますが、
時間がかかるうえに現地で不便極まりないのでクルマを強く推奨。
ちなみに、自分は猿投グリーンロード経由派です。

現地到着。

現地入りするとまず
ハンパない地元お祭り感に肩身の狭さを感じること
間違いなしです。

だいたい
各集落の中心的神社か、
祭事用の小屋/集会所でやってます。

集落にもよるけど
会場のキャパは約50~100人。

 

(※上の写真の地区では、後継者不足を理由に当回での無期限休止が決まっていたため、例年より見物客が多かったそう。かくいう自分も。普段はもっと少ないっぽい。)

 

顔見知りだけでやってる感MAXのなかに
入っていくのを躊躇うのは当然です。

けどこんな僻地(←)までせっかく来たし、
意外と他所からのお客さんがいて地元民もそこに理解はあるので、
村八分にされない程度に頑張って顔を突っ込んでいきましょう。

 

 

舞台をのぞくと真ん中で数人が舞い、
笛や太鼓が当然ですが生演奏で鳴り響き、
周囲は舞いに合わせて体を揺らしながらかけ声などで囃したてます。

 

そのかけ声のひとつが
冒頭の動画にもあった花祭の象徴「テホへ」です。

 

布川の花祭 9

楽しみ方

地元の人と一緒に
この「テホヘ」を囃せたらとても楽しい気がしますが、
これがまた超ベリーハード
(集落によってリズム違ったり、変調のタイミングがむずかしかったり…)

 

ならせめてということで見所を。

実はこの花祭
夜通しで行われており
全部見ようとしたらとーっても長いです。

 

夕方に神事からはじまって
日が暮れたころにようやく舞いが始まります。

舞いは一晩中続き、
エンディングにあたる”湯ばやし”が始まるのは完全に朝。

帰路の時間も含めたら
オール/完徹する覚悟で挑んでください。

 

ただし、
エンディングまで観ないと必ずしも楽しめないわけでなく
途中で大きな見所があります。

それが”鬼の舞”です。

 

迫力すごいですよね。

どれも造形が凝っていて格好いい。

全集落、それぞれ異なる鬼面を持っています。

このお面たち、思ったよりも大きなサイズで
さらに成人男性くらい長い斧をもっておこなわれるのが
“鬼の舞”です。

布川の花祭 19
下黒川の花祭2020 榊鬼2

 

もしオールがしんどい人は
“鬼の舞”まででおいとまするのも
ひとつの選択肢じゃないかと思います。

(時間的には26-28時頃になるのでそういう点でもクルマ推奨。)

 

ちなみに”鬼の舞”よりも遅い時間になりますが
縁起が良いらしい味噌を顔にべっとり塗られる”おつるひゃら”や、
真冬の山の中で祭事で使われた湯を全身ビタビタに浴びる”湯ばやし
なんかも結構見ごたえがありそうです。

下黒川の花祭2020 おつるひゃら2

 

ぜひ現地でみてほしい

花祭は現在、
奥三河地方内14の集落で行われていて
集落ごとに祭の開催日は違います。

ただどれも冬(11月~1月)の間に開催されるので
アクセスといい環境といい、少し行き辛い要素はあります。

 

ただ

「間近でみる舞いの迫力」

「周囲の囃し声とその熱気」

そして

「生の笛太鼓(オールで演奏するこの人たちもまたすごい)」

 

 

 

これらは動画でも伝わりきらないので
ぜひ現地に足を運んでみては。

(たぶん自分も今年また行きます)

 

 

 

・東栄町 花祭 TOP
https://www.town.toei.aichi.jp/hana/top/top.html

・東栄町の伝統神事 花祭特集
https://www.toeinavi.jp/spots/hanamatsuri/

・令和2年度(2020-2021年)の花祭開催予定表

 

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